商品概要
嫌気性菌同定検査は、キット、質量分析装置にて広く実施されています。
但し、嫌気性グラム陰性桿菌は、生化学的性状にて判定できるケースもある。例えば、 BBE寒天培地でエスクリン加水分解を認めない場合は、 α- グルコシダーゼ 試験を実施する事により、Bacteroides属とFusobacterium属の鑑別が可能となります。
Bacteroides属は、90%以上がβ-ラクタマーゼ産生菌であるため、迅速な鑑別は適正な抗菌薬の選択にもつながります。
α- グルコシダーゼが陽性の菌種には、Bacteroides fragijis、Bacteroides thetaiotaomicron、Parabacteroides distasonis、Phocaeicola vulgatus、Prevotella bivia 等があります。陰性の菌種には、Porphyromonas asaccharolytica、Fusobacterium nucleatum、Bilophila wadsworthia、Desulfovibrio desulfuricans等があります。
使用方法(マイクロチューブを利用)
1⃣ マイクロチューブに20~50μlの滅菌水を入れます
2⃣ 爪楊枝等でコロニーを適量とり懸濁し、濃厚菌液(Mcfaeland No.6以上)を作成します
3⃣ 懸濁液に等量のα-グルコシダーゼ試薬を入れ、混合します
4⃣ 35℃~37℃にて10~15分インキュベートします
5⃣ UVライトを照射し蛍光(青白色)の有無を確認します
使用方法(ろ紙を利用)
1⃣ シャーレに適当なサイズに切ったろ紙を2片用意します
2⃣ 1片のろ紙にα-グルコシダーゼ試薬をしみ込ませます
3⃣ 懸集落を爪楊枝等で多めに取り、ろ紙にこすりつけます
4⃣ 残りのろ紙片に蒸留水をしみ込ませ(保湿のため)、シャーレに蓋をして35℃~37℃で10~15分インキュベートします
5⃣ UVライトを照射し蛍光(青白色)の有無を確認します
判定方法(マイクロチューブ・ろ紙共通)
陽性:青色蛍光 陰性:蛍光なし
保存
冷暗所保存(1℃~15℃)
品番
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入り数
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価格(税抜き)
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SG-A-GLU
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2mL |
4,500円
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カタログダウンロード
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α-グルコシダーゼ
PDFファイル(2024-02-09 ・ 692KB)