商品概要
Streptococcus pneumoniaeは呼吸器科および耳鼻咽喉科領域において主要な原因菌の一つである。胆汁溶解試験は、肺炎球菌を鑑別する上で重要な検査法の一つである。近年オプトヒン耐性のS. pneumoniaeやオプトヒン感性のStreptococcus oralisの存在が知られているが、このような特殊な性状を示す菌株においてオプトヒン試験のみで肺炎球菌か否かを鑑別するには限界がある。胆汁酸溶解試験を併用することにより、より正確な菌種同定を行うことが可能となる。
測定原理
Steptococcus pneumoniaeは自己融解性が強く24時間以上培養すると菌体の崩壊が起こる。胆汁溶解試験は、自己融解が胆汁酸によって促進される性質を利用したものである。
使用方法
1⃣ 35℃で24時間、5%炭酸ガス培養にてヒツジ血液寒天培地上に発育した菌を減菌生理食塩水(生食)に懸濁し、
McFarland No.5の懸濁に調整
2⃣ 調整した菌液を1ml分注し、10%デオキシコール酸ナトリウム水溶液を3~4滴滴下
3⃣ 35℃で2時間静置し反応を確認
判定方法
陽性:透明化(胆汁酸溶解)
陰性:変化なし(胆汁酸溶解なし)
保存
直射日光を避け室温にて保存してください。