測定原理
感受性試験に用いるディスクを用いて、本品を添加したディスクと未添加のディスクで得られる阻止円形を比較し、ベータラクタマーゼやカルバペネマーゼの産生を判断します。
ボロン酸を用いたKPC型カルバペネマーゼの試験方法
1⃣ ボロン酸を冷凍庫から出して常温にて融解してください。
2⃣ 滅菌水あるいは滅菌生理食塩水に純培養したコロニーを懸濁し、McFarland0.5の菌液を調製します。
3⃣ 調製した菌液を、ミューラーヒントン(MH)寒天平板培地に綿棒で均一に塗抹します。120度ずつ角度を変えて塗抹することを3~4回 行います。(参考:M02Ed13Eでは、培地全面に塗布したのち、60度ずつ角度を変え、さらに2回同様に塗布する旨の記載があります。)
4⃣ 同じ薬剤のディスクを2枚3cm離して培地上に置き、2枚の一方に本品(ボロン酸)を10µL添加します。
5⃣ 35℃で一晩(16から18時間)培養後、ボロン酸の添加により阻止円径の拡張(原則5mm以上)を認めた場合、陽性と判断します。
測定に使用する薬剤は、以下の文献を参考に選択してください。
・国立感染症研究所 2020 病原体検出マニュアル 薬剤耐性菌Ver2.0
・Yagi et al. Practical Methods Using Boronic Acid Compounds for Identification of Class Cb-Lactamase-Producing Klebsiella pneumoniae and Escherichia coli. 2005 J. Clin. Microbiol. 43:2551-2558
判定
35℃で一晩(16から18時間)培養後、ボロン酸の添加により阻止円径の拡張(原則5mm以上)を認めた場合、陽性と判断します。
保存
冷凍(-20℃以下)保存
品番
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入り数
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価格(税抜き)
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SG-BA50-5 | 50μL:5本入 |
5,700円
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SG-BA50-10 | 50μL:10本入 |
8,200円
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SG-BA50-20PB | 50μL:20本入 |
14,400円
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SG-BA50-50PB | 50μL:50本入 |
31,000円
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※20本、50本はラミネート袋に入った梱包となっております。